健康&ADHDネタ

自閉症専門医と地震学者はいらない

投稿日:2018年8月29日 更新日:

自閉症児を持つ親のバイブル『光とともに』。泣きましたねぇ。篠原涼子主演のドラマ版も良かったなぁ。

息子が高機能自閉症と診断されてから

息子は高機能自閉症、いわゆるアスペだ。

幼稚園の先生から「一度、専門医の診察を受けて下さい」と言われ「この子が障害児?そんなバカな」と思いつつ受診したところ、高機能自閉症と診断された。その後、小学校、中学校はなんとか普通学級でやってきた。高校も卒業して今は働いている。友達とか少なくて生きづらそうだけど、一応、社会適応はできてるのでひと安心だ。

診断された5歳の時からしばらく、発達障害の専門医のところに通っていた。診察はいつも息子の状況を説明し、簡単なアドバイスをもらって終わり。これ、行く意味あるの?といつも思っていた。で、小学校入学を機に病院には行かなくなった。

その先生以外にも、発達障害専門医や臨床心理士の話も聞きに行った。彼らは二次障害に気をつけろとかいろいろアドバイスをしてくれたが、僕は彼らが言ったことは全て知っていた。自閉症関連の本とネットを読みあさっていたからだ。

自閉症専門医の仕事

自閉症専門医の仕事を大別すると、診断と治療になる。自閉症は「CT撮って脳のここが血流が悪いから自閉症です」とか「血液検査の結果、自閉症マーカーが200もあるから自閉症です」といった診断はできない。一応の診断基準はあるが、文字で書いてあるのでどうにでも解釈できる。知能検査による能力のバラつきを判断材料にすることもあるみだいだ。でも最終的な診断は、経験豊富な先生の直感に頼ることになる。

でもそれなら、ベテランの臨床心理士や自閉症児を預かる施設のオバチャンだって診断できるだろう。若い精神科医より施設のオバちゃんの診断の方が的確かもしれない。4歳の自閉症の子を見て「この子は普通学級でだいじょうぶやで」「この子は苦労するやろな」とか言い当てる「神オバちゃん」はきっといるだろう。

次は治療。療育と投薬が2本柱になるんだろうけど、療育(効果があるかどうかよくわからない)は療育の専門化が行うので医師は必要ないし、投薬は二次障害を押さえるのが目的なので(ex.ウツになったから抗ウツ薬を与える、暴れたら○○を与えるetc)、自閉症専門医じゃなくても普通の精神科医で十分だ。

こう考えてくると「自閉症専門医はいったいなんのために存在しているんだろう?」という思いがふつふつと湧き上がってくる。

自閉症専門医は地震学者と同じ

自閉症の専門医は自閉症のことはよく知っているが、治す方法は知らない。地震学者と似ているなぁと思う。大地震が起こると、地震学者は「今回の地震はこの断層とこの断層がどーにかこにーにかして起こったものです」と詳しく説明してくれる。でもそーゆーことは、できれば地震が起こる前に言って欲しい。

地震学者も自閉症専門医も、この世にいなくても誰も困らない。

※地震学者は震度5の地震が発生すると「数日間、震度5以下の余震に注意して下さい」と言う。あほくさ。そんなこと僕でも言えるぞ。
※自閉症専門医と地震学者の最大の違いは、地震学者は大地震が起こった時しか世に姿を見せないのに対し、自閉症専門医の元へは毎日自閉症児をもつ親が大挙してやってくるところかな。

こう考えてくると、やっぱ自閉症専門医はいらないと思う。診断だけつけてもらえば、後は臨床心理士や療育の専門化が療育計画を建て、二次障害が出てきたら近所の精神科医で薬をもらえばいい。そういうシステムが確立したら、治療費を抑えることもできるだろう。

世界の自閉症児の親が待ち望む、画期的な治療薬

親の立場からすると、無意味な治療をしている暇があるならそのリソースを病理の解明とか治療薬開発とかに向けて欲しい。

今、浜松医大、福井大他の大学が共同でオキシトシンが自閉症に効果があるかどうかの臨床実験をやっていて、自閉症児を持つ親たちはその結果を固唾をのんで見守っている(僕もそうだ)。プレスリリースを読む限りでは、対人関係を良くする効果はないが、常同行動を抑える効果は少しはあるみたいだ。臨床実験は今後も続くが、残念ながら「画期的な治療薬」というレベルにはほど遠いような気がする。でも、チャレンジすることに意義がある。たとえ常同行動だけでも薬で抑えることができたなら、涙を流して喜ぶ親はたくさんいるはずだ。

あと個人的に面白そうだと思ってるのが、自閉症児の目を見るという療育方法だ。自閉症のDNAは変えられないが、DNAの発現をオン・オフするエピジェネティックな作用が働いて、他人の表情を少しでも読めるようになるかもしれない(※医学的根拠はありません)。誰かこの大規模な臨床実験をやってくれないかな。有意な効果が出なくたって、何もやらないよりはマシだと思うんだけど。

研究医の皆さんはどんどん研究してどんどん臨床実験をして欲しいし、国家もそのための予算は惜しまずに出して欲しい。ムダな鉄砲でも打ち続けていれば、だんだん的に近づいていくはずだから。

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