生命が誕生したのは偶然か?必然か?

2018年7月30日
たんぱく質

生命が偶然に誕生した確率は、ほぼゼロ?

天文学者たちは今、太陽系外の惑星を先を争うように探していて、1992年に初の系外惑星が発見されて以来、生命が存在できそうな惑星も多数発見されている。なぜ系外惑星を必死に探しているかというと、地球外生命を発見したいから。もし地球外生命が見つかれば、生命の誕生は宇宙ではありふれた現象だということがわかるからだ。

多くの科学者は、地球に似た環境があれば必然的に生命が生まれるという「生物学的決定論」という立場を取っている。しかし残念ながら、現在の物理学や化学、生物学から「生物学的決定論」を導きだすことはできない。それらの法則に基づくと、生命は全くの偶然により誕生したのであって、地球以外で生命を発見する可能性は極めて低いという結論にたどり着く。計算上、生命が生まれた確率は「観測可能な宇宙で一回あったかなかったか」という程度だ。

アミノ酸は自然にたんぱく質にはならない

1953年、シカゴ大学のユーリとミラーは、原初の地球環境を試験管の中で再現する実験を行った。2人はメタンとアンモニアと水素と水蒸気の混合気体の中で放電を起こし、生成した物質の中からたんぱく質の構成物質・アミノ酸を発見した。この実験は「実験室で生命を創り出す第一歩」として賞賛された。

しかしこの考え方はすぐに問題に突き当たった。アミノ酸を作るのはそれほど難しくなく、アミノ酸は隕石や宇宙空間でも見つかっている。しかしアミノ酸をランダムに集めただけでは生命は作れない。レンガを適当に並べても家にはならないのと同じだ。たんぱく質を作るには、いくつものアミノ酸を正しい順序で並べて長い鎖にしなければならない。アミノ酸ができることは自然法則に組み込まれているが、アミノ酸からたんぱく質のような複雑で大きな分子が自然にできる確率は、ほぼゼロだ。

生命誕生の秘密を解き明かすのは量子論?

生命の秘密は材料物質というハードウェアではなく、その材料物質をどのように組織的に配置するかというソフトウェアにかかっている。設計図どうりに正確にレンガを積み上げなければ家は完成しない。そして生命の設計図といえるのが、遺伝コードだ。地球上の生命はすべて同じ遺伝コードを使っている。生命の誕生が必然だったかどうか?を明らかにするには、この遺伝コードがどのように生まれたのかを解明する必要がある。

意識を持たない原子がどうやって自分のソフトウェアを書いたのだろうか? 今のところその答えはまだわかっていない。もしかすると、生命誕生の秘密を解き明かすのは、量子力学なのかもしれないなぁ。

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