日本人は世界でも類のない古モンゴロイドと新モンゴロイドのハイブリッド

2017年3月9日

Y染色体のハプログループの割合

地域 日本 韓国 中国
華北
東南
アジア
C3 3.0 9.3 4.5 3.7
D1 38.8 4.0 0 0
N 0.8 2.7 11.4 4.1
O1 3.4 2.7 0 13.8
O2 0.8 2.7 6.8 17.6
O2b1 25.1 4.0 0 0.6
O2b* 8.4 33.3 0 0.4
O3 16.7 40.0 65.9 44.7

日本人のルーツは南方からやってきた縄文人(古モンゴロイド)と大陸から渡来した弥生人(新モンゴロイド)との混血であることは皆さんご存知ですよね。少し前までは弥生人が縄文人を駆逐したという説が一般的だったけど、最近では共存して混血したという考え方が主流になっている。日本人は古モンゴロイドの末裔でもあるのだ。

縄文人はY染色体(父系遺伝する)のハプログループはDで、今では日本とチベットの山岳部とアジアの島嶼部に残るだけだが、日本全体では38.8%と非常に多く、アイヌ(87.5%)と沖縄(56%)ではもっと多い。アジアではハプログループOがメジャーで、中でもO3という漢民族の遺伝子が群を抜いて多いのだが、日本人はOとDが共存している世界的にも珍しい地域だ。で、このOとDは遺伝的にとんでもなく遠いらしい。

ハプログループD

ハプログループD分布(出典 Wikipedia) Y遺伝子ハプログループは父親の遺伝子なので、支配者の遺伝子ということもできる。支配者が現地の女性を孕ませることで拡散する。孕ませられた女性が他の地域に移動することは少ない。

ハプログループDは人類が出アフリカを果たしてすぐに分岐した古い系統で、アラビアから南アジアを通って東南アジアへ、そこから北方への経路を進んで北東アジアに分布していたが、繁殖力抜群のO系統に駆逐され、周辺部に追いやられたと考えられている。そんな古い遺伝子が日本では脈々と受け継がれ、今に至るまで絶滅せずに残っているのは凄いことだと思う。

「日本人は単一民族」とよく言われるが、とんでもない。日本人は遺伝的に遠い新旧モンゴロイドの遺伝子が混じりあっている世界でも稀な民族なのだ。遺伝子に多様性があれば健康な固体ができる可能性は高くなる。日本人が長寿なのもそのせいかもしれないなぁ。

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