意識は映画と同じように、静止画として認識されている

2018年5月13日

ドライブに出かけた時「行きより帰りの方が時間が早く感じた」という経験は誰にもあると思う。また「事故の瞬間がスローモーションに見えた」という経験をしたことがある人もいるだろう。これらの時間の感覚の変化は気のせいではなく、脳が見たものを意識として認識する際の周波数が違うからなのかもしれない。

抗体の研究でノーベル賞を受賞し、その後、脳や意識の研究を行った生物学者のジェラルド・エーデルマンの説によると、意識は映画と同じように、数10ミリ秒毎~数100ミリ秒毎に静止画として認識されるらしい。

その証拠に、40ミリ秒の感覚で2枚の画像を見せると、人間は2枚目の画像しか見えない。しかし脳スキャンなどで調べると、脳の視覚中枢が1枚目の画像を捉えていることがわかる。見てはいるのに意識として認識されないのだ。

入力情報を意識として認識するには、ニューロンの一群が数10ミリ秒から数100ミリ秒の間で、ともに響きあう必要があるらしい。青の車の情報がは100ミリ秒毎で振動するニューロンに伝えられ、赤の車は110ミリ秒毎に振動するニューロンに伝えられるといった具合に。こうして両者が混同しないようにしているというのだ。

エーデルマンの説が正しければ、先述の「行きより帰りの方が時間が早く感じる現象」も説明がつくように思える。行きは知らない道なので、脳はたくさんの情報をインプットしようとして、80ミリ秒毎に画像を認識したとする。しかし帰りは知った道なので安心して、120ミリ秒毎に認識した。すると、行きは帰りより1.5倍時間がかかったように感じるのだ。また事故のような緊急事態では、脳は危機を察知して20ミリ秒毎に画像を認識し、それで事故の瞬間がスローモーションのように見えた、ということだ。

意識や感情に関しての本質は未だに解明されていない。でも、こうした研究の積み重ねが、いつか「意識や感情の本質」を解明する日が来るのかもしれない。はたしてAIが意識や感情を持つ日は来るのだろうか?

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