科学&宇宙ネタ

地球温暖化を防ぐために人類ができること

投稿日:2018年8月19日 更新日:

2017年には冬季の北極の氷が観測史上最小を記録した。北極の氷が夏には消えてなくなるのも時間の問題みたいだ。

地球温暖化は加速している

今年の夏の暑さは普通じゃない。やっぱ地球温暖化は進んでるんだなぁと思わずにいられない。少し前までは「地球は温暖化していない」なんて主張する学者もいたけど、最近、そういう声はめっきり聞かなくなった。もう誰がどうみても地球は温暖化している。それも、想像を超えるペースで。

地球温暖化を防ぐため、家庭でのエコライフが推奨されている。車じゃなくてなるべく徒歩や自転車を使いましょうとか、お風呂に入る時は家族が時間をおかずに入りましょうとか…。こういういかにも女性が考え出しそうな地球温暖化対策を聞くと、申し訳ないけど笑ってしまう。日本の地方議会が「核兵器廃絶」を満場一致で決議するのと同じだ。なんの効果もないだろう。

では、地球温暖化を防ぐために賢いはずの人間はどうすればいいか? いろいろ案が出ているので紹介します。

大気に汚染物質を打ち上げる

巨大火山の噴火により気温が下がることは歴史上何度もあった。記憶に新しいところでは、1991年のフィリピンのピナツボ山の噴火だ。この噴火により推定100億トンの土砂や岩石が大気圏の上層まで飛ばされ、地球の平均気温が0.6度下がった。とゆうことは、ロケットを打ち上げて二酸化硫黄などの汚染物質をばら撒けば地球の気温が下がるはずだ。しかし現実的にこれを実行するのは難しそうだ。ピナツボ山の噴火の後、世界の降水量が激減したし、大量の汚染物質が人々の健康にどんな影響を与えるかもほとんどわかっていない。また効果も一時的なもので、定期的に大量の汚染物質を打ち上げるには年間1兆円はかかると見積もられている。

鉄を海に投入して植物プランクトンを増やす

米国の海洋化学者ジョン・マーチンは「海洋に鉄粉を投入してミネラルを栄養分とする植物プランクトンを増やせば、大気中のCO2を吸収させることができる」という学説を発表。彼の説を検証するために実際に鉄を海洋に散布する実験が1993年から12回行われ、2001年の実験では350キロの鉄を散布して2週間で570トンのCO2を吸収することに成功した。これは630本の樹木が数10年かけて吸収する量にあたり、マーチン説の有効性が確認された。2008年、アメリカのプランクトス社はこの実験のより大規模なものを南太平洋で行うと発表。しかし廃棄物の海洋投棄を規制するロンドン条約に加盟している国々がこの実験に対し「重大な懸念」を表明し、国連の一部部会もこの実験の凍結を求めた。結局、プランクトス社は実験を断念。有効性が確認されたにもかかわらず、この方法はお蔵入りとなった。

二酸化炭素の回収と貯留

火力発電所や工場から排出されるCO2を回収し、液化して地中の油田や天然ガス田に注入したり、ハイドレート化(固体化)して深海に沈めたりする方法も検討されている(大気中のCO2を回収することは技術的には可能だが、大気中のCO2は希薄なため、これを回収するのは費用対効果の面でほぼ不可能だ)。この方法の問題点は、貯留されたCO2が徐々に大気中に漏れ出してくる可能性があること。どのくらい漏出する可能性があるのか、漏出した場合、気候や生態系や生物にどういう影響を与えるのかは、はっきりわかっていない。あと費用の問題もある。もし日本で排出されるCO2をすべて回収・貯留した場合、費用は年に12兆円になる。

遺伝子工学でスーパー植物を作る

遺伝子工学によりスーパー植物を作りCO2を吸収させるという研究も盛んだ。塩分濃度の高い場所でも育つユーカリ、CO2の吸収率の高いポプラなどのスーパー樹木が実際に作られ、今、実験段階に入っている。
近年の遺伝子工学の急速な進歩を考えると、今後、さらにCO2を大量に吸収する樹木や藻類などが開発される可能性は高い。遺伝子組み換え植物はいったん自然界環境に放たれたら、他の生物に思いもよらない影響を与える可能性もある。しかし、過度に心配している余裕はもうないかもしれない。地球温暖化対策は急務だからだ。そして遺伝子工学は、地球温暖化を防ぐ最も可能性のある技術だと思う。

最悪の温暖化ガス、メタンの発生をゼロに抑えた稲を開発

2015年、中国・福建省農業科学院、スウェーデン農業科学大学、中国・湖南農業大学、米パシフィック・ノースウエスト国立研究所に所属する生物学者のチームが、遺伝子工学によりメタンの発生がほぼゼロの稲の開発に成功した。メタンはCO2の30倍以上強力な温室効果ガスで、大気中のメタンの7~17%水田から発生している。この技術は地球温暖化を防ぐための強力なツールになるに違いない。

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