遺伝子&生物ネタ

人間の子供とチンパンジーの知性の決定的な違い

投稿日:2018年5月20日 更新日:

動物は人間が思っているより、間違いなく賢い

動物の知能の研究は古くから科学者たちによって行われていて、今ではカラス、イルカ、ゾウ、イヌ、チンパンジー、ボノボといった動物は、簡単な道具を使ったり、鳴き声で会話したり、死んだ仲間を弔ったり、助けてくれた人間にお礼のプレゼントを運んだりする、利他的で社会的な行動を取れるほど知能が高いことがわかってきた。

チンパンジーは人間の3歳~4歳程度の知能がある

1918年にドイツ人心理学者ケーラーは、チンパンジーの知能についてのいくつかの実験を行った。

まず、手の届かないところにエサを吊るしておくと、チンパンジーは箱を積み上げてその上に登ってエサを取る方法を考え出した。チンパンジーが試行錯誤による学習ではなく洞察による学習ができることを証明したのだ。しかし力学の知識は持ってないようで、床に石を置いて箱が倒れるようにしておいても、チンパンジーは石をどけることには思い至らなかった。

次に、チンパンジーと人間の3歳~4歳の子供に、L字型のブロックを積み上げたら褒美がもらえることを教え込んだ。そして教え終わったら、ブロックをひとつだけ重りを仕込んだものに換えておいた。当然、チンパンジーも人間の子供も積み上げに失敗した。

チンパンジーはブロックを疑うそぶりも見せず、何度も何度も挑戦し続けた。しかし人間の子供は、何度か失敗した後、重りの仕込まれたブロックを調べはじめた。残念ながら原因究明にはいたらなかったが。

人間の子供は「どうして?」と質問するが、チンパンジーはしない

子供を育てた経験がある人なら、子供は「どうして?」という問いかけが大好きなことを知っている。「どうしてじょうろには取っ手がついているの?」「どうして眉毛があるの?」「どうしてママにはお髭がはえてないの?」・・・まだ話し始めて間もないというのに、子供は「どうして?」を連発して親を困らせる。

かたやチンパンジーは手話を使って飼育員と意思の疎通をし、時に飼育員をからかって遊ぶユーモアの感覚もある。人間に教えられればかんたんな計算ができるし、人間からの質問に答えることもできる。しかしチンパンジーは、自分からは絶対に質問をしない。

人間の3~4歳の子供は、知能は同等でもチンパンジーより知的好奇心が圧倒的に強いのだ。だから「なぜ?」「どうして?」とすぐ他人に聞き、効率良く知識を習得しようとする。この点が人間とチンパンジーの知性を分けた原因なんじゃないかと思う。

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