中国人が損得に敏感なのも、中国で科学が発達しないのも、科挙のせい?

2018年5月8日

中国籍のノーベル賞科学技術分野の受賞者はたった一人

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ト・ユウユウ博士

中国人のノーベル賞受賞者はほんとうに少ない。物理学賞、科学賞、医学・生理学賞といった科学技術分野の受賞者で、中国人はわずか5人。そのうち2人はアメリカ国籍で、2人は台湾国籍。中国国籍を持つのは2015年に医学・生理学賞を受賞した女性薬学者ト・ユウユウただ一人だ。人口に比例してこの数は、いくらなんでも少な過ぎる。

その最大の原因が共産主義にあることは間違いないだろう。しかし、中国で長く導入されてきた科挙のせいでもあると思えてならない。

学力のみで官僚になれる画期的制度・科挙

科挙は6世紀、髄の文帝が門閥貴族による高級官僚の独占を改めることを目的に導入した、試験による官吏登用制度。唐代には制度として定着し、元代には行われなかったが、明代に復活し、清朝末期に廃止されるまで1300年以上続いた。

家柄や出自に関係なく試験の成績だけで高級官僚になれるこの制度は非常に画期的なもので、宋代には優秀な官僚を輩出する制度としてよく機能した。高級官僚になると賄賂によって大金持ちになれるため、科挙の試験は難関を極め、20年、30年と試験を受け続ける者も多かった。

産業革命を経た欧米の進出で、科挙の弊害が露に

しかし明代になると、試験科目は儒教関連の古典に限定されるようになり、ひたすらこれらを丸暗記すれば合格できるようになる。さらに清代になると「古典を知っていることが最重要で、それ以外のことは俗事である」という風潮を生んだ。

産業革命を経た欧米列強からの圧力が強くなると、新しい知識・技術の習得が必要となり、新しい教育を行う機関が設立されはじめた。しかし人々はあいかわらず科挙の合格を目指し、新しい教育は普及しなかった。科挙の弊害が露になってきたのだ。そして1905年、日清戦争の敗北を機に廃止された。

科挙のせいで、中国人は右脳優位な人が多いのかも?

科挙の科目には数学等の理系のものはなかった。だから文系の人間ばかりが社会を動かす階層になった。この状況は普通に考えてまずいと思う。文系の人間は右脳優位な人が多く、あまり社会に役立つことはやりたがらない(笑)。おそらく科学の重要性にも気づかなかっただろう。そんな状態が千年以上も続いたんだから、文系人間が子孫を増やし理系人間が子孫を減らすといった淘汰圧により、左脳優位な理系の人間の割合は下がっていったはず。だから科学が発達しなかったのだ。

女性は男性より右脳優位で、論理的に物事を考えるのは苦手だが、言語能力は高く、身近な損得に敏感だ。そして日本人より中国人の方が、右脳優位の傾向は強いんじゃないかと思う。彼らが商売がうまいのも、日本で働くと細かいことで文句ばかり言ってるのも、右脳優位だからだと思えてならない。

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