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ルージュが赤いのは、人間にとって赤が特別な色だから

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ヒトは赤色を重要な色として認識してきた。文化人類学者のブレント・バーリンと言語学者のポール・ケイは20カ国の言語の色彩語を調べ、「黒」と「白」(昼と夜の区別をするための色)の次に「赤」という色彩語が生まれたことを明らかにした。なぜ「赤」は重要な色なのか? それは人類の祖先にさかのぼる。

ヒトがまだ狩猟採集民だった頃、人々は森林や草原の中で食糧を探していた。その時、熟した果実のしるしである「赤色」を見つければ、美味しい果実を手に入れることができた。こうしてヒトは赤色を見分ける能力を発達させ、赤色は人々を喜ばせる色となった。心理学者の研究では、ヒトは赤色を見ると心拍や鼓動が早くなり興奮を覚えることが報告されている。

この赤を見て興奮する習性は、霊長類では生殖活動にも応用されたようだ。赤色はメスが発情期に入ったことをオスに知らせる役割を与えられた(霊長類は色覚の発達の後に皮膚色と毛色を発達させたことが比較進化論で明らかになっている)。チンパンジーやボノボのメスは発情期になると臀部を真っ赤に膨らませて、発情期に入ったことをオスたちに知らせるようになった。

しかしヒトが直立歩行するようになると、臀部は見えなくなった。そこでヒトのメスは、発情の印である赤色を唇に移動させた。唇の赤い色はオスを性的に挑発する役割を担ったのだ。さらにメスは唇を赤く塗ることで、セックスアピールを高めようとした。これがルージュが赤が好まれる理由なのだ。

唇は陰部とよく似ている。赤く塗られた唇に男性たちは間接的に女性の性器を見ている。ふっくらとした唇と女性ホルモンのエストロゲン濃度には相関があるという研究もある。女性の唇は、生殖能力の指標となっているのだ。

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