つわりは胎児と母体、両方を守っている

2018年7月29日

つわりを経験した妊婦に流産が少ないことは昔から言われていた。「つわりは食品に含まれる有害な物質を排除する効果がある」と主張する学者も多数存在した。

コーネル大学のフランクスマンとシャーマンは、つわりが本当に有益なものかを過去の研究データから調査した。彼らが調べたのは世界16ヶ国、7万件以上の妊娠と吐き気症状に関する研究データ。その結果、全ての妊婦のうち「つわり」を経験したのは66%で、アメリカでは64%、日本では相当高く84%だった。つわりを経験した妊婦は流産が少ないことも、統計的に明らかにされた。

さらに、つわりは胎児が最も影響を受けやすい脆弱な時期に起こること。つわりを引き起こす食品は有害なものを含んでいること。胎児に有害な物質が含まれていないものを主食とする人々にはつわりは起こらないことetc.も明らかとなった。

妊婦たちに最も嫌われた食品は肉、魚、卵。次に嫌われたのがノンアルコール飲料(主にカフェインを含むもの)。次が野菜だった。チョコレートやお菓子に対する嫌悪は稀で、穀類やでんぷん質の食品、果物やフルーツジュースに対する嫌悪はほとんどなかった。全体的にみると、動物性の食品を嫌う傾向が顕著だった。「肉類は腐敗しやすく、病気になるリスクが高いためだろう」とフラクスマンたちは述べている。

女性の免疫は妊娠すると弱まって、胎児という異物が体内で成長するのを許容する。そのため、妊娠中の女性は様々な微生物に感染する可能性が高まる。フランクスマンとシャーマンは、つわりが胎児を保護するのはもちろん、母体も保護していると結論づけた。つわりにより匂いに過敏になるのも、腐敗した食品を嗅ぎわけるためだろう。微生物の脅威が現代よりはるかに高かった過去に於いて、つわりは有害な食品を食卓から排除する役割を担っていたのだ。

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