科学&宇宙ネタ

ユヴァル・ノア・ハラリの言うように、人間もAIに管理してもらった方がいいかも?

投稿日:2018年1月11日 更新日:

SFの定番、コンピュータが人間を管理する社会

コンピュータが人間を管理する社会ってのは、昔からSFのテーマとしてよく使われてきた。中でも個人的に印象に残ってるのが、萩尾望都の名作『地球(テラ)へ』だ。舞台はずーっと未来。世界はコンピュータが管理している。しかし突然変異で生まれてきた新人類「ミュウ」は、人間社会を管理しているコンピュータから生存を否定され、発覚次第、抹殺される運命にあった。ミュウたちは自分たちの存在を賭けて、そんなコンピュータと人間に戦いを挑む…。

コンピュータが人間を管理する社会は悪なのか?

この作品を読んだ誰もが「コンピュータが管理する社会なんてごめんだ。人間は人間らしく生きるべきだ」と思っただろう。もちろん僕もその一人だ。でも「本当にそうなんだろうか?」って最近、思うようになった。

例えば「民主主義より優れた人物の独裁の方が良い社会になる」ってことは昔から言われていたが、それは絶対に正しいと思う。民主主義ってのは時に衆愚政治になってしまうからなぁ。知性のかけらもなさそうな芸能人が当選したり、議員で一番大切なことが不倫をしないことだったり、大臣がささいな失言で失脚したり、議員の数が一向に減らなかったり、有権者に老人が多いため老人が過度に優遇されていたり…。知性、品性の足りない人物でも平等に一票を行使できる民主主義は、やはり限界があると思う。

あと、投資も最近はAIがやってるらしい。人間は感情で左右されて失敗するけど、AIは感情がないから人間より的確に売買できるんだそうだ。ってことは、政治だって人間がやるよりAIがやった方が的確にやれるはず。AIなら必要以上に弱者を守ることも、強者に忖度することもなく、的確に社会を管理するだろう。

政治はもうテクノロジーの進歩についていけない

ユヴァル・ノア・ハラリは著書『ホモ・デウス』の中でこう語る。

19世紀と20世紀には、産業革命がゆっくり進展したので、政治家と有権者は常に一歩先行し、テクノロジーのたどる道筋を統制し、操作することができた。ところが、政治の動きが蒸気機関の時代からあまり変わっていないのに対して、テクノロジーはギアをファーストからトップに切り替えた。今やテクノロジーの革命は政治のプロセスより早く進むので、議員も有権者もそれを制御できなくなっている。

遺伝子改変はどこまで許されるのか?といった問題や、ネット上で起こる犯罪に法律が後手後手にまわる現状を見ていると、ハラリの主張は正しいと思わざるを得ない。もう人間が行う「政治」ではテクノロジーの進歩についていけないのだ。

21世紀に、従来の政治の構造が有意義なビジョンを生み出せなくなるなら、新しくてもっと効率的な構造がそれに取って変わるだろう。そのような新しい構造は、民主主義でも独裁制でもなく、以前の政治制度とは全く異なるものかもしれない。唯一の疑問は「そんな政治制度を構築して制御するのは誰か?」だ。もはや人類がその任務を果たせないのなら、誰か別のものに試させることになるかもしれない。

ハラリの言うように、いつか人間は「人間はAIに管理してもらった方が幸せになれる」と気づき、それを実行に移す日が来るかもしれない。どんな社会になるかは想像もつかないけれど、きっと人間が管理するより良い社会になるはずだ。

AIが邪悪な感情を持たない限り。

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